『弘善会のゼネラリスト』
として





人と人との繋がりを大切に
地域の信頼を築く

介護老人保健施設アロンティアクラブ/理学療法士 係長

渡辺 健太

入職 2015年10月19日

尾上 大祐

おのうえ だいすけ

ケアプランセンター アロンティア住之江/主任介護支援専門員 所長(居宅管理者・ケアマネジャー)
入職 2004年4月11日

プロフィール

介護未経験から2004年に介護老人保健施設アロンティアクラブに入職。介護支援専門員資格取得後、各施設で調整役を務め、ケアプランセンター住之江の立ち上げに関わり、現施設の所長として現在に至る。

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「これからは介護や」最初に目にした求人情報が弘善会

介護保険制度が発足して間もない頃で、前職を退職後に「これからは介護や」と、ヘルパー2級の資格を取得。職安で最初に目にした求人情報が弘善会でした。

自身を振り返れば、元々人と接する事が好きで、ボーイスカウトをしていた経験等を活かし「人の役に立つ事に携わりたい」と思った事、おじいちゃんおばあちゃんも好きだった事がきっかけで介護の道に入りました。

初めて介護に携わった訳ですが抵抗はありませんでした。同世代の仲間がいて支え合い過ごした日々は、大変ながらも楽しくお仕事をさせて頂けました。 

入所フロアに配属になり、元々体を動かしながら頭を使う事が好きだったので、働き方も自分に合っていました。

アロンティアクラブはプリセプター制度を取り入れ教育や育成にも力を入れており、利用者様の症状や対応について一から西本師長(現在の西本教育担当次長)にご指導頂き、学びの機会を頂きました。実習生受け入れも行っていたので、当時の学生の方が近くのデイサービスで管理者をされており、『尾上さん!』と声を掛けてくれる事もありうれしいですね。

「ケアマネ」になりたい!「マネジャー」って格好良さそうだから(笑)

ヘルパー2級を取得する前から、漠然と『ケアマネになりたいな。』という思いがありました。

理由ですか? どんな仕事かわからないけれど、『マネジャーって響きが格好ええな。』と思ったからです(笑)“ヘルパー2級から介護福祉士を取得して ケアマネ”というルートを知っていただけで、実際施設で働くケアマネジャーと接すると難しい交渉事・調整・ご家族とのやり取り等、現場とは違う苦労のある仕事だと感じましたが、新しい事やチャレンジが好きな性格のため、資格取得に迷いはありませんでした。

ケアマネを取得し、当時勤めていた住之江のアロンティアクラブから生野区(ケアプランセンターぐみの木)への異動のお話を頂いた時は、土地勘も違いますし、施設介護職から居宅ケアマネとして働き方が変わる事には不安もありましたが、新しい世界に飛び込みたいという興味の方が強くありました。

最初の3ヵ月は今でも覚えています!施設では分からなかった行政との調整や、利用者様や関係者との関係性ができておらず右も左も分からないことだらけ…不甲斐ない自分への悔しさで布団の中で泣いた日が…一晩だけあります(笑)。

当時の所長は、未経験の私に自由にやらせてくれて、そして見えない所でフォローして下さっていました。1年間は辛いながらも、実践を通じて先輩の仕事も参考にしながら経験を積み重ねていったことで、利用者様を通じて関係各所の方々との関係性ができて、段々やりやすくなっていきました。

丸1年経った時に『1年間やれたわ』という達成感と『次の一年もやれる!』そんな自信からすごく気持ちが楽になったのを覚えています。今の考え方に繋がっていくのですが、肩に力を入れ過ぎず、リラックスして仕事を楽しむぐらいで、自分の能力が存分に発揮できる、と。その価値観がこの当時に芽生えました。

ケアプランセンターの経験を経て訪問介護の管理者のお話を頂きました。訪問業務はケアマネとして外から見ていましたが、訪問ヘルパー業務などしたことがなく、携わるとは微塵も思っていなかったので、「無理やな」と思っていましたが、スタッフはベテラン勢も居たため、管理業務を粛々と努めればいいかと高をくくっていました。ところが、あてにしていたリーダー級の職員が退職の運びに! 管理者である自分が訪問ヘルパーに現場の苦労や喜びを共有できずにいてはと思いました。

ご自宅に訪問するヘルパーは女性、という価値観が強い時代でしたが、自分の殻を破り『自分自ら、現場出て一番必要とされたる!』と、仕事として他人様のお宅で家事などした事のない自分でしたが、介護技術はアロンティアクラブで培った経験を活かし、丁寧でテキパキした仕事を心掛けたことで、女性を希望される利用者様にも自分のことを受け入れてもらいました。

施設にいた頃は『少しでも居心地のよい空間にしたい』と思って業務に従事していましたが、訪問介護業務を通じて、利用者様からすると“自宅”こそが『自分の場所』だという事。施設での生活の方が非日常な空間・時間である、という価値観の転換がありました。

ケアマネジャーからヘルパーステーションに寄せられる依頼を訪問ヘルパーにコーディネートしていくことは、今までの居宅ケアマネとしての経験が非常に活きました。

ご依頼やご要望にもケアマネとしての価値観で話が出来るし、関係各所・関係ケアマネにも『この情報が必要だろう』と少し先を見据えて話を進めることが出来たので、やりがいもあり楽しかったです。

また、居宅ケアマネはひとりで仕事を進めていく部分が多く、苦労を分かち合えない部分がありましたが、ヘルパーステーションでは仲間と一緒に役割分担で仕事をするという楽しみを感じる事ができました。

職員からの相談で『尾上さんはいつも【ふんふん】言うてよく話を聞いてくれるんだけど、気が付いたらなんか尾上さんの思うようになってますよね。』と言われた事があります(笑)

相手の意見や主張を否定する事無く受け入れた上で相手の感情を理解しつつ、話の着地点を見出す事と共に、『こうなったらいいかな』という自分の想いも乗せて調整していました。

ただ、うまくいく事ばかりではないです。やるせない思い、やり場のない怒り。そんな時には当時住之江のヘルパーステーション所長だった荻野施設長に何度も電話して相談していました。心の支えでした。やはりどんな時でも、弘善会の横の繋がりに支えられていると思います。

10年前のインタビューで答えた『僕は弘善会のゼネラリストになりたい』

弘善会の良い所は縦横の組織システムがきっちり確立されているのに、上下左右の人の距離感が近いところです。また医療法人を母体にもち各職種スペシャリストがいて連携が取れている。

僕は10年前インタビューを受けた際に『弘善会グループを横断するゼネラリストになりたい』と答えていました。そこから沢山の挑戦や経験をさせて頂きました。

弘善会に居る理由ですか?『弘善会が好き』という人が法人の中に集まっているので、その中で仕事をすることで、自分にとても良い影響を与えてくれるからです。一緒に仕事をするときも、ただその姿を目にするだけでも。自分の想いで働いているのが見て取れるので気持ちいいですし、刺激も受けます。

「10年後になりたい自分」をイメージしながら日々の業務に努めることで、その想いは必ず上司・先輩・仲間の理解を得て尊重され、それが実現に向いていくという組織風土が弘善会にはあると思います。みなさんにも、ぜひとも「自分の言葉」ではっきりと表明してほしいと思います。

『ケアプランセンター住之江』立ち上げから4年目





コツコツ築いた信頼関係で周知される施設へ

訪問介護業務を経て、生野から住之江へ戻り、再び居宅ケアマネに転身となりました。しかも新規事業所立ち上げからです。所長として不安も大きかったですが、ひとつひとつを丸3年積み上げてきました。利用者様にはご縁があってお越し頂ける、当たり前の事ではないと念頭に置き、言葉遣いなど接遇には気を配りました。そこは訪問介護の経験が活きていると思います。

利用者様には、最初から『こうした方がいい、あれをした方がいい』等は言わず、お気持ちを充分に聞いて、足らずはこちらが代弁し、ご意向を共有する。関係者や家族の意見も否定はせず、『今はこうですが、今後こうしていきます』等、代替案を出しつつ利用者様が望まない方向にはいかない様調整しています。『気軽に相談して下さい!』なんてお伝えしても、お越しになられる事なんてありませんので、ひとつひとつのお話を丁寧に対応して来ました。利用者様がどんどん増え、お選び頂いている要因は一つではないと思いますが、コツコツ活動し得た信頼関係が周囲に認知されてきた成果である事は間違いないです。

ケアプランセンターでの1日は打合せ・朝礼から始まります。各自のスケジュールは各自で決め、担当の利用者様の予定を確認し合い、利用者様の自宅に伺う者、事務所で調整業務をする者もいます。

ケアマネの仕事は、考え方や利用者様の状況によって色んなパターンが考えられるのでその職員がもつ個性や得意な部分を活かして仕事を進めてもらえればと思っており、(ぐみの木時代にそうして頂いたように)任せるようにしています。 

自分の持っている能力と魅力をフルに発揮し、互いに高め合う、そんな職場を目指しています。その中でも楽しめるぐらいがちょうどいい、その方が良いご提案が出来ると思っているのが冒頭で述べた私の業務における価値観です。

事業所運営を任せて頂いている責任もあり、収益や結果が伴うことは大前提ですが、ケアマネとしては過程をなにより大切に考えています。

病気・障害・老いに向き合うご高齢者、仕事と家庭、自身の健康と折り合いをつけながら生活を支えているご家族様・関係者に対し、仕事とは言え「等身大の自分」で関わり、寄り添える。 利用者様の目標に沿い、必要だったサービス利用を卒業できたりと介護理念に沿った支援を展開できている時に、大きな達成感があります。そこがケアマネ業務の醍醐味だと思います。

自身の経験・喜びや苦難を後輩にも伝え、仲間と共に分かち合いたい

弘善会では法人のベクトルを守りながらも、個性や特徴を活かし成長される方を応援します!

まだまだ経験が浅い方も、自身の経験を踏まえ育てていきたいと思っています。

訪問介護で仲間たちと喜びや苦難を分かち合ったように、ケアプランセンターでも仲間を増やし分かち合い、互いに成長したいと思います。

人のお役に立つ事の出来るケアマネとしての「喜び」を感じながら、仕事を「楽しむ」。

「腹が立った」時や、うまくいかず「哀しい」ときは、いつでも身近な周囲に話して下さい。 仲間で一緒に分かち合います。我々の業務は感情労働の側面がありますが、感情をコントロールしながら、一緒に頑張れる方、ケアプランセンターに是非ご応募下さい! 


渡辺 健太

わたなべ けんた

介護老人保健施設アロンティアクラブ/理学療法士 係長

プロフィール

理学療法士取得後、民間病院で急性期・回復期等のリハビリ及び管理職経験を経て2015年に矢木脳神経外科病院に入職。脳血管疾患に対しての呼吸器ケアを確立した後、2017年に老健アロンティアクラブでのリハビリテーション強化のため異動、現在に至る。

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