学びや成長を全力で支えてくれる病院

気が付けば周りに支えられて、今があります

矢木脳神経外科病院/急性期病棟 看護師長

松村 千鶴

入職 2010年11月22日

松村 千鶴

まつむら ちづる

矢木脳神経外科病院/急性期病棟 看護師長
入職 2010年11月22日

プロフィール

総合病院で勤務後、出産・育児のブランク後に当院へ入職。子育てと両立しながら、主任、認定看護師取得、師長とステップアップし現在に至る。

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気が付けば、無理なく成長を支えて頂き、今があると思います

幼稚園の時の誕生日カードに「将来看護師さんになりたい」と書いていたのが見つかったんですが、自分も覚えていないくらいで、明確に看護師になりたいと思っていたわけではないんです(笑)。

高校卒業後は普通に大学へ進学と考えていましたが、「大学行ってもいい就職もないし、どうする?」ってなったんですね。従兄弟が看護師をしいて、叔父が父に勧めたようで、父から「看護師ってええらしいぞ。感謝されるし、すごい良い仕事らしいぞ」って勧められたんです。私自身は「看護師ってめちゃくちゃ大変な仕事だし、無理」と思ったんですが、「仕事なんか何でも大変」と言われ、それもそうかなと。大変じゃない仕事は逆に面白くないなと思い、よし看護師になろうと、看護学校に進学しました。

看護学校卒業後は、附属の病院に入り8年ほど勤務した後、出産・育児で5年ほどブランクがあり、そろそろ仕事をしようと思っていたところ、家から近く、子供を預かってもらえるところと知り、当院へ入職しました。

脳神経外科は初めてでしたが、看護はどの分野に行っても病院が違えば違うし、抵抗はなかったです。むしろ、また勉強しようと思いました。 最初はSCUに入り、「私で勤まるかな」という不安がありましたが、周りの人に教えてもらいながら子育てと両立できる病院だと感じました。仕事をさせてもらう中で、師長さんや看護部長さんに少しずつ役割を与えてもらって、子育てしながらでしたが、あまり抵抗がない所から少しずつ引き上げてもらって、やっているうちに自分も乗ってきて(笑)、「やります、やります」としっかり仕事をする感じになってきました。自分自身もやってみたいという思いがあったんだと思います。

主任になったときは「自分で大丈夫かしら」と思いましたが、やってみようとチャレンジしました。そうこうするうちに認定看護師の学校に行ってみないかとお話をいただき、半年学校に通わせていただいて取得しました。

認定看護師としてSCUに戻った後、病棟に異動となり、師長を拝命しました。入職してから今までのステップを振り返ると、人生のステップに合わせて、また私の性格や気持ちを理解した上で、とても上手に引き上げてくださったんだなと感謝をしています。

患者さんのために考え、悩むこと、それを大事にしたい

毎日多くの患者さんが来られますが、患者さんにとって入院は人生の一大事です。患者さん、ご家族は精神的にも大きな不安を抱えています。声かけ一つをとっても、相手の方がどう感じているか、どう考えているか、とても難しいことがあります。どういう言葉を選んで、どういうトーンで、どういうタイミングで言葉をかけるのか。とても難しいことですが、やらないわけにはいかない。

そのためには、その人をしっかり見て、どういう思いでいるのかを知ることが一番大事だと思っています。患者さんの辛い体験、辛い気持ちを理解したいと思いつつ、本当の気持ちは当事者にしか絶対わからないと思います。私たちができることは、「当事者にしかわからない辛さと大変さがある」ことを理解した上で、患者さんに「私はあなたの気持ちを理解したい」ということを伝えることじゃないかなと思います。それが、患者さんが前を向いて歩んでいく支えになればいいなと。

看護師として、患者さんのために考えたり、悩むこと、それを大事にしたいと思います。

お仕事の1日の流れはどこの病院でもだいたい決まっていると思います。やらなければならないこともありますが、何も考えず1日の仕事をただ終えることもできます。

でも、患者さんがどんなゴールを目指していて、そのために何が必要で、これをやっていこうと決め、その結果がどうだったか、うまくいって欲しいと思いながら、考えて仕事をすることが看護師としてすごく大事だと思います。それがやりがいになるし、喜びになると思います。何も考えなければ患者さんの変化にも気づかないし、気づいたとしても自分の努力やアプローチの結果だと感じられないですよね。

自分たちがこう考え、こういうことをして、その結果こうなったということがわかることは大きなやりがいになりますし、チームで働く上での喜びにも繋がります。看護師の仕事は大変だと思いますけど、そういう所に嬉しさがあると思っているので、それをスタッフにも感じてほしいなと思います。

患者さんに向きあうことを大事にするために、病棟のスタッフには折を見て投げかけをしています。新卒・経験者とも入職時のオリエンテーションで伝えた上で、折に触れ、「この患者さんをどう支援していく?」と投げかけ、一緒に考えていくようにしています。

その中で、上手くいったことは「すごいね」と認め、そうするとスタッフも「自分が考えて取り組んだことで変化が生まれた」と感じてもらえるかなと思います。

それを続けているうちに、主任たちもそれを感じて、それぞれからメンバーに「この患者さんどう支援していく?」と声を掛けてくれるようになり、とても嬉しく思います。

学びたいという思いを全力で支えてくれる、それが当院の良さです

当院に来て、一番感謝しているのは、「やりたい看護」を応援してもらえること、教育を支援してもらえることだと思います。「こういうことを知りたい、学びたい、こうなりたい」ということが明確であれば、全力で応援してもらえます。それもただ応援するだけではなくて、そういうふうに思えるように支援をしてくれる。私も子育てしている間に、気が付けば主任になり、認定を取り、師長になっていました。

それに、人間関係も本当に良い病院です。規模的にも、看護だけではなく他職種との関係も良く本当に働きやすいと思います。看護助手と看護師も理解し合っていて職種に隔たりがない病院だと思います。

また、子育てとの両立についても支援が充実しています。私は就職の際、子供を預けられることが一番の条件だったんですが、保育室が満員で無理かなと思っていたところ、保育室とは別に近くの1室を借りて見てくれたんです。これはすごい!と思って。部屋を借りてベビーシッターを雇い、そのうち隣に保育室(※注:当時)を作ってしまう、そんな病院は他にないと思います。本当に感謝しかないです。

自分を取り戻し、学び、成長できる環境

仕事を始める前を振り返ると、自分を失ってたと思うんです。悪い意味じゃなく、どうしても子ども中心の生活になりますよね。それまで一生懸命これが好きだってやっていたことが生活の中からなくなって、子供中心の生活になり。

仕事を始めてから子供も手を離れ、社会の中で役割もいただき、自分の好きなことに時間が使えるようになって、少しずつ自分を取り戻している感覚があります。

最近は「散歩」にはまってます。時間があるときは大阪城まで歩いたりします。歩いていると色々な考えがまとまったり、思いついたりするんですよね。体を動かして、広い空や木々を見て、すっきりとしたり。そんな時間も大事にしています。

一緒に患者さんのことを考え、一生懸命勉強して、それを患者さんに返していきたいと思える方に、ぜひ来ていただきたいなと思います。

患者さんのことを考え、看護を深め、勉強していきたいと思う方を全力で応援します。


松村 千鶴

まつむら ちづる

矢木脳神経外科病院/急性期病棟 看護師長

プロフィール

総合病院で勤務後、出産・育児のブランク後に当院へ入職。子育てと両立しながら、主任、認定看護師取得、師長とステップアップし現在に至る。

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